視線

今日は精神的にすごく不安定だった。今日はと言うより、今日までの精神的な疲れが一気に押し寄せてきたのだと思う。最近は大学院入試のことをメインに考えている。部活の引き継ぎがまだ後輩にできていなかったり、自分がやらなくてもいい仕事をしていたりすることがかなりストレスになっている。また、最近飼い始めた野良犬だったプー助のために今日から毎日朝6時〜と、夜7時〜は庭を大改造するのだが、これがまた大変だ。一言で言えば肉体労働。

昨夜、1時半に寝たため、朝5時半に起きて6時から作業をするのは辛かったが、意外と楽しかった。私は肉体労働自体は好きな方なので嫌ではないのだが、院試の勉強をしたいという思いから心的に不快感があった。9時に作業を終え、朝ごはんを食べてから友人との約束の時間まで寝た。少し仮眠を取るつもりが、12時まで寝ていた。約束の時間には間に合わないので、友人に連絡した。1日の予定が狂ったことで私の精神面は一気に崩れた。もう今日は何をやってもダメだと思いながら行き、学校に着いてから友人に電話をかけた。友人は今からゼミがあるから教室前にあるプリントを取って部活の顧問にサインとハンコをもらってきて欲しいと私に言った。私はそれを承諾し、6階までエレベーターで行った。6階の友人がいる教室前まで行く前に他の教室でもゼミをしていた。コロナの影響で全ての教室のドアと窓を開けているため、教室にいると誰が通ったかはすぐにわかる。

他の教室前を私が通った時、なぜかその教室にいた全員が私の方を見ていた(先生も)。後でそこにいた別の友人になぜなのか聞いてみたところ、私の歩き方が独特だったらしい。私はあまり意識していないのだが、小学生低学年の子どものような歩き方をしているとよく言われる。大きく手を振り、足も大きく歩幅をとり、もうすぐ22歳になる大学生には見えない歩き方らしい。それでみんな見ていたということであった。

その教室前を小学生のような歩き方で通り過ぎた後、目的の教室にたどり着いた。だが、なにやら邪魔してはいけないような雰囲気だったので、教室前まで行く勇気はでなかった(直前に別のゼミの全員にガン見されたため)。教室前を少し見渡したあと、プリントが無いと判断したので、友人がいる教室と別のゼミがやっている教室の間にあった空いていた教室で私は友人を待つことにした。荷物を置き、購買でカップ焼きそばを買ってきて、オンライン授業を見ながら独りで食べていた。すると、その教室にマウスを忘れていたらしく、別の先生がいきなり入ってきた。私の横を通りすぎるときにまたガン見された。ムカついたのでガン見仕返してやった。もともとこの先生はこういう先生でみんなから嫌われている先生だとわかっていたが、失礼なヤツだと思った。

もともと精神的にボロボロだった私は、今の私の状況における重圧に耐えられず、泣いて鼻水を垂らしながら焼きそばをすすっていた。えずいたので焼きそばを食べるのを一旦やめた。授業をぼんやりと聞きながら窓を眺めた。窓の外の景色は綺麗だった。

もし私がここで飛び降りたらどうなるんだろう。打ち所が悪くて死ぬか後遺症が残って親族に迷惑をかけるだけになるだろうな。死んだとしてもみんな時が経つに連れて必ず忘れていく。私が抱えていたものなんてあっさり解決されてしまうんだろうな。

とふと思った。授業では人を助けるという講義をしている。障がいを持って生まれた子どもの保護者についての授業だった。客観的に見てわかりやすいことだったらみんなこうやって誰かが助けてくれるんだろうなと思って嫉妬した。もちろん、こんな簡単に言えるようなことではないとは思っているが、とにかく羨ましかった。

死んだってどうにもならない。それは私が過去に身に染みてわかっていることだった。死のうとしたって結局私は生きる道を選んだ。私の身体はまだ生きたいらしい。

授業が終わり、隣の教室にいた友人たちが私がいた教室に来た。その際、プリントなんで取ってないの?と友人に少し怒られた。気づかなかったと私は言ったがそれでも文句を冗談まじりに言っている。普段の私だったら、ごめんごめん〜許してちょんまげなどとふざけた返しをするが、そうはならなかった。八つ当たりをしてしまった。なにを言ったのかはもう覚えてないが、友人にその言い方ちょっとムカつくと言われた。私も悪いと思ったのですぐに謝った。友人は私の心が廃れているとすぐに気づいたようで、相談に乗ってくれた。そのおかげで夕方まで落ち着いて院試の勉強をすることができた。

ギリギリを生きている私は少しでも予定が狂ったりすると凄く不安になってすぐ泣くらしい。もっと余裕を持って生活をしないといけないようだ。まだ余裕はあると思っていたがどうやらそうではなかったみたいだ。

とりあえず明日はまず学校の課題から終わらせよう。